蜂の巣の作り始めアシナガバチの小さい巣を安全に追い出す方法

ハチ対策・駆除

「家の軒下を見たら、小さな蜂の巣ができていた」

「まだ作り始めのようだけど、このまま放置して大丈夫?」

「アシナガバチみたいだけど、どうやって追い出せばいい?」

春から夏にかけて、このような悩みを持つ方が増えてきます。

特にアシナガバチは、住宅の軒下やベランダ、窓まわり、庭木など、人の生活空間に近い場所へ巣を作ることがあります。

ただし、蜂の巣が作り始めの段階なら、巣が大きくなってから対処するよりも、早い段階で対応するほうが比較的対処しやすいとされています。

この記事では、アシナガバチの巣を作り始めに発見した場合に、どうやって安全に追い出すのか、どのような手順で巣を取り除くのかを詳しく解説します。

なお、アシナガバチは比較的おとなしい性質とされますが、巣を刺激すると刺される可能性があります。無理に自分で対応する必要はありません。

アシナガバチが蜂の巣を作り始める時期

アシナガバチの巣を見つけたら、まず知っておきたいのが「巣作りの時期」です。

自治体の案内によると、アシナガバチは春になると越冬した女王バチが活動を始め、4月中旬から下旬ごろに巣作りを始めるとされています。

堺市も、4月中旬から下旬ごろに女王バチが1匹で巣を作り始めると案内しています。

また、横浜市でもスズメバチやアシナガバチは4月下旬から5月ごろに巣を作り始めるとしており、この時期は巣の早期発見と対処が重要です。

つまり、

春先に「小さな巣」と「その周辺を飛ぶアシナガバチ」を見つけたら、作り始めの巣である可能性があります。

この段階で発見できれば、巣が大きくなってしまった場合よりも対処しやすいでしょう。

作り始めのアシナガバチの巣はどんな形?

アシナガバチの巣は、スズメバチの巣とは見た目がかなり異なります。

代表的なのは、六角形の巣穴がたくさん見える、シャワーヘッドやハスの実のような形です。

西宮市の案内では、アシナガバチの巣は灰色でシャワーヘッド型とされています。

杉並区も、六角形の巣房が集まったシャワーヘッドやハスの実のような形が特徴だと説明しています。

作り始めの段階では、この巣がまだ非常に小さいことがあります。

「こんなところに小さな紙のようなものが付いている」

という程度でも、よく見ると六角形の巣穴が確認できることがあります。

このような小さな巣を見つけた場合は、むやみに棒などで突いたり、手で触ったりしないようにしましょう。

アシナガバチの巣を追い出すなら「夜」が基本

作り始めのアシナガバチの巣を追い出す場合、重要なのが作業する時間帯です。

自治体の案内では、アシナガバチの活動が鈍くなる夕方以降や暗くなってからの対応が案内されています。

名古屋市も、アシナガバチの巣を除去する場合は、暗くなってからハチ専用のスプレー式殺虫剤を巣に直接噴霧する方法を紹介しています。

昼間はハチが活発に飛び回っていることがあります。

その状態で巣に近づいて刺激すると、刺されるリスクが高くなります。

そのため、自分で対処するのであれば、ハチが巣に戻っている夕方から夜間に行うことが基本です。

作り始めの巣を追い出す方法

ここからが具体的な方法です。

アシナガバチの巣を自分で追い出す場合、自治体が案内している方法として、ハチ専用のスプレー式殺虫剤を使用する方法があります。

1.まず巣の種類を確認する

最初に確認するのは、本当にアシナガバチなのかという点です。

アシナガバチの巣は、六角形の巣穴が複数見える開放型の巣が特徴です。

一方、スズメバチは種類によって巣の形状が異なり、特に危険性が高い種類もあります。

「小さいからアシナガバチだろう」と決めつけるのは危険です。

種類が分からない場合や、ハチの数が多い場合は、自分で追い出そうとせず専門業者へ相談してください。

2.肌を露出しない服装にする

自分で対応する場合は、できるだけ肌を露出させない服装にします。

自治体の案内では、長袖、手袋、帽子などを使用する方法が紹介されています。

特に顔や首などは刺されると危険なので、十分に注意してください。

港区も、アシナガバチの小さな巣を自分で駆除する場合の準備として、帽子、長袖シャツ、手袋などを挙げています。

3.風上から巣に近づく

殺虫スプレーを使用する場合は、風向きにも注意します。

風下から噴射すると、薬剤が自分の方向へ戻ってくる可能性があります。

そのため、風上側から、できるだけ巣に直接薬剤が届く位置を確保することが重要です。

ただし、製品によって使用方法や噴射距離が異なります。

必ず購入した殺虫剤の表示・使用方法を確認してください。

4.ハチ専用の殺虫スプレーを巣へ噴射する

巣に向けて、ハチ用の殺虫スプレーを噴射します。

自治体によっては、巣やハチに対して一定時間噴射する方法が紹介されていますが、製品ごとに使用方法は異なります。

そのため、

「何秒噴射すればいい」と一律に決めるのではなく、使用する商品の説明書を優先してください。

船橋市では、初期の巣への対処例として、2~3mほど離れ、風上から巣やハチに薬剤を噴射する方法を案内しています。

また、港区も、ハチ専用スプレーを使用する際には製品の使用方法を確認するよう案内しています。

5.その場ですぐ巣を触らない

スプレーした直後に、

「もう大丈夫だろう」

と判断して、すぐ巣を触るのは避けましょう。

巣の周辺にハチが残っている可能性があります。

名古屋市では、殺虫剤を噴霧した後、巣の表面に成虫がいなくなったことを確認してから巣を取り除く方法が案内されています。

安全を確認できるまでは、巣へ近づかないようにしてください。

6.ハチがいなくなったことを確認して巣を取り除く

ハチがいなくなったことを確認できたら、巣を取り除きます。

西宮市でも、夜間に市販のハチ専用殺虫剤を散布し、翌朝ハチがいなくなっていれば巣を取り除くという流れを案内しています。

作業中は巣だけでなく、周辺にもハチがいないか確認しましょう。

死んだハチも素手で触らないことが大切です。

作り始めでも「自分で追い出さないほうがいい」ケース

「アシナガバチの作り始めなら、必ず自分で駆除できる」

というわけではありません。

次のような場合は、無理をせず専門業者へ依頼することをおすすめします。

  • 巣が高い場所にある
  • 脚立を使わないと届かない
  • 屋根裏や壁の中に巣がある
  • ハチの数が多い
  • 巣がかなり大きくなっている
  • アシナガバチかどうか判断できない
  • ハチが頻繁に攻撃してくる
  • ハチに刺された経験があり不安
  • 小さな子どもや高齢者が近くにいる
  • 防護できる服装や道具を用意できない

特に高所の巣を脚立に乗って駆除するのは避けたほうがよいでしょう。

ハチから逃げようとして転倒するなど、刺されること以外の事故につながる可能性があるためです。

港区も、自分で駆除することが難しい場合は専門業者への依頼を案内しています。

アシナガバチの巣が大きくなったらどうする?

作り始めの小さな巣と、働きバチが増えた後の巣では、危険性が変わります。

堺市では、4月から5月上旬の初期の巣は小規模で、長い竿などで落とす方法を紹介しています。一方、働きバチが増えてくる中期以降については、ハチ専用のスプレー式殺虫剤を使用する方法が案内されています。

ただし、これはあくまで自治体が示している対処例です。

巣が大きくなっている場合や、ハチが多数いる場合は、自分で巣を落とそうとするのではなく専門業者に依頼するほうが安全です。

アシナガバチの巣を見つけても慌てないことが大切

アシナガバチはスズメバチ科のハチですが、一般的にスズメバチより攻撃性が低いとされています。

西宮市も、巣を刺激しなければ攻撃してくることはまずないと説明しています。

また、アシナガバチはケムシなどを捕食するため、益虫としての側面もあります。

そのため、巣を見つけたからといって、昼間に慌てて棒で落としたり、石を投げたりするのはやめましょう。

特に「巣を作り始めたばかりだから簡単だろう」と考えて、素手で触るのは避けてください。

作り始めの巣ほど、落ち着いて適切な方法で対処することが重要です。

まとめ|蜂の巣を作り始めたアシナガバチは早めの対処を

アシナガバチが蜂の巣を作り始めているのを見つけたら、まずは慌てず、巣の大きさやハチの数を確認しましょう。

アシナガバチは春になると女王バチが活動を始め、4月から5月ごろに巣作りが始まります。

作り始めの巣はまだ小さく、女王バチが単独で活動している段階もあります。

自分で追い出す場合の基本的な流れは、

「夕方~夜に対応する」
→「肌を露出しない」
→「ハチ専用スプレーを使用する」
→「ハチがいなくなったことを確認する」
→「安全を確認して巣を取り除く」

というものです。

ただし、これはあくまで自分で対応できる条件がそろっている場合です。

高所や屋根裏など危険な場所にある巣、ハチの数が多い巣、種類が分からない巣については、無理に追い出そうとしないでください。

「小さい巣だから大丈夫」と考えず、安全に対応できるかどうかを最優先にすることが大切です。

早い段階で巣を発見できた場合でも、ハチを刺激せず、自治体や専門業者の案内も確認しながら対処しましょう。

参考・引用元

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